ゴーストライターくん
こんばんは。
ゴーストライターです！
本記事では『クリムゾンピーク』のあらすじをネタバレなしで解説しています。
個人的に気になった場面の考察もしていますので、映画を観たあとの参考にしてください。
本作を視聴できる配信サービスも紹介しています。
わかること
- クリムゾンピークのあらすじ
- 観られるところ
- 映画を観た感想
- 考察
- ネット上の反応
- 1000以上のホラーを視聴！
- 2日に1本はホラーを観る
- このサイトの管理霊
映画概要
主演俳優：ミア・ワシコウスカ
公開年：2015年
上映時間：1時間59分
監督：ギレルモ・デル・トロ
原題：Crimson Peak
| グロさ | |
| 不気味さ | |
| 怖さ | |
| 見ごたえ | |
| ストーリー性 |
あらすじ
20世紀初頭のニューヨーク州の北部、バッファロー。
作家志望のイーディスは父の死後、準男爵のトーマスと結婚。
イングランドにある彼の屋敷に移り住む。
屋敷にはトーマスの姉も住んでおり、幻影や亡霊が現れて・・・。
主な登場人物
作家志望の箱入り娘。
10歳のときに母親を亡くし、母の霊から謎の警告を受ける。
準男爵のトーマスに出会い、彼に惹かれていく。
掘削機の開発に没頭しているが、開発資金がなく困っている。
融資を受けるため、カッシング社に掘削機をプレゼンする。
しかし、資金集めに失敗している過去を指摘され、融資を断られてしまう。
イーディスの父親。実業家。
トーマスとイーディスの仲を良く思っていない。
バスルームで何者かに殺害される。
ルシールの姉。
トーマスとイーディスの仲に、なぜか執着している。
イーディスの幼馴染でカーターの主治医。
カーターの死に疑問を抱き、独自に調査をする。
クリムゾンピーク
イーディスは10歳の頃に母親を亡くす。
ある晩、霊となってイーディスの寝室に現れた母親から
「クリムゾンピークに気をつけろ」との警告を受ける・・・。
準男爵の青年
準男爵を名乗る青年・トーマスがある日、カッシング社を訪れる。
会社のタイプライターで小説を書いていたイーディスは、トーマスと出会い・・・。
父の死
イーディスの父・カーターは、突如現れたトーマスをよく思っていなかった。
ある晩、カーターはバスルームで何者かに殺害されてしまう。
搬送された遺体は顔面をひどく損傷し、見るに堪えないものであった・・・。
見どころポイント
常に美しい耽美的映画
- 大草原にポツンと建つ豪華な屋敷
- 常に雪や落ち葉が舞う穴の空いた天井
- 俳優が着る上流階級の衣装
映画の雰囲気を引き立てるあらゆるものが美しく精巧に作られています。
ゴーストライターくん
ゴシック的な要素が好きな人ならかなり刺さるでしょう。
ゴシックホラー×ロマンス
本作をジャンル分けするなら、“ゴシックホラーサスペンスのロマンス”。
頽廃的ながらも美しい要素と、ロマンス系の少女趣味がバランスよく合わさっています。
前半はロマンス色が強く、物語が進むにつれ、ホラーサスペンス色が強くなっていきます。
ゴーストライターくん
徐々に不気味なサスペンスに変わるグラデーションが良き。
感想
ゴシックホラーやスチームパンクの要素が好きな人には大好物の映画。
20世紀初頭の頽廃的な雰囲気が、映画作品として美しく昇華されているからです。
死んだときの姿で出現する幽霊、廃墟同然の屋敷、蒸気機関で動く機械…etc．
物語の核心はあくまでロマンス要素。
しかし、映画を彩る厨二的要素が、本作の世界観を引き立てています。
『クリムゾンピーク』はホラーとロマンスが融合した耽美的ゴシック映画。
ゴーストライターくん
ホラー要素はあっさり目。
だけど、ホラー好きなら本作の雰囲気にハマります。
良かったところ
幽霊のキモさが良き
幽霊と言ったら、少し透けていたり、人間の姿をしていたりするもの。
しかし、本作の幽霊像は一般のイメージとは一線を画します。
なぜなら死んだときの肉感的なグロい姿で登場するため。
頭が半分ない幽霊や、埋葬して時間が経った姿の幽霊が出てきます。
ゴーストライターくん
幽霊というよりは、生々しい怪物みたいなキモさ。
映るものすべてのセンスが良き
出演する俳優はもちろんのこと、あらゆる小道具やセットのビジュアルが最高。
生理的に気持ち悪いはずの物や描写も、美を引き立てる陰惨なレリーフとなっています。
ゴーストライターくん
耽美、頽廃、寂寥。
ゴシック系のキーワードが似合う映画。
悪いところ
前半がとにかく退屈
前半はダラダラした展開で飽きてしまいます。
中盤からは、一気に展開が進んで終盤まで楽しめます。
ですが、物語を理解するためにも退屈な前半もしっかり観ないといけないのは苦痛でした。
館系ホラーではない
はじめは『死霊館』のような館系ホラーを期待していたのですが、全然違います。
「幽霊屋敷ホラー」や「館系ホラー」として紹介しているサイトもあるので注意。
本作のジャンルはあくまで「ゴシック系ホラー」です。
ゴーストライターくん
家に幽霊が出るってだけで、核心はそこじゃない。
考察
蝶と蛾が象徴するもの
※以下ネタバレを含みます。
映画劇中において、『蝶』と『蛾』が象徴的に登場します。
『蝶』と『蛾』は、それぞれが対照的な比喩と言えるでしょう。
『蝶』はイーディスを象徴している
蝶は、
美しさ・変容・再生・希望・自由
を暗示しています。
蝶は幼虫から美しい成虫へと変化するので、人間の成長や変化を表すのが一般的。
劇中において、イーディスはシャープ姉弟の秘密を知ります。
禁断の秘密に触れ、王子様を夢見る少女から精神的に成熟した女性へと成長します。
物語のラストでアランが助けに来る場面は、再生と希望の暗示といえるでしょう。
ゴーストライターくん
イーディスの蝶の暗示は少々皮肉的です。
ですが、そこがこの映画の良いところでもある。
『蛾』はルシールを象徴している
蛾は、
暗闇・欲望・秘密・誘惑
を暗示しています。
蛾は夜行性で、暗闇と結び付けられることが多いです。
火や光に群がる蛾の習性は、人間の欲望や誘惑による自滅を暗示。
ルシールの部屋の前には大量の蛾が群がっており、彼女は自室で禁忌を犯していました。
映画としては、少し過剰なくらいルシールの暗示を表現していますね。
弟を愛してしまったルシールは結局、その狂気的な愛によって自滅してしまいます。
蛾を象徴するキーワードは、そっくりそのままルシールを象徴していると言えるでしょう。
ゴーストライターくん
大量の蛾は、不気味さを引き立てる小道具としても成立しています。
SNSの反応
クリムゾンピークはゴシックホラーの世界観とトムヒに興味がないとつまらないかもなぁと思います。
— アキラ (@akira1ro) January 9, 2016
『クリムゾンピーク』観てきた。品が無いし、つまらないし、長いし、品がない
— チャラン・ポランスキー (@Chalanski) January 23, 2016
「クリムゾンピーク」観た。
— メノタ メリウィズ①発売中！ (@kurota01251) June 21, 2018
幽霊の出てくるホラーのジャンルだけど、ホラーではなかった。もっとどろどろしてた。
割と早くから結末がみえてしまうんだけど、好み過ぎる世界観と美術とにどっぷり浸かって楽しい2時間。
天井に穴の開いた古いお屋敷が舞台で、広間には雪が積もってるとか…好きやん…
クリムゾンピーク観たけどいやtmhほんっっとに中世ゴシックの雰囲気似合うな〜〜〜〜廃墟も相まって大優勝すぎる…あと弟キャラが似合う…ほんとに…
— マル犬 (@Vn3iU) July 18, 2021
まとめ
- 肉感的な幽霊が良き
- ビジュアルに全振りしたゴシックホラー
- 前半は退屈
- 館系ホラーではないので注意
- ホラー要素はあっさり目
クリムゾンピークは、ゴシックホラーとロマンスが組み合わさった映画です。
美しい映像とゴシックホラー独特の、頽廃的な雰囲気が魅力。
ゴーストライターくん
考察要素もそこそこあって、見ごたえのある映画です。
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