【もはや精神攻撃】絶望が目を抉る最凶の鬱映画『ミスト』のあらすじを解説

ゴースト
ライターくん

こんばんは。
ゴーストライターです!

鬱映画として名高い『ミスト』のあらすじをネタバレなしで解説しています。
ラストばかりが注目されがちな本作ですが、SFホラーとして見ごたえのある名作です。

『ミスト』が視聴できる配信サービスも紹介。

わかること

  • 『ミスト』が観られる配信サービス
  • ネタバレなしのあらすじ
  • 『ミスト』の見どころポイント
  • 観た感想
  • ネットの反応
この記事を書いた奴
ゴーストライターくん
  • 1000以上のホラーを視聴!
  • 2日に1本はホラーを観る
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ゴースト
ライターくん

人間の怖さと怪物のキモさが楽しめる一本。

もくじ

映画概要

観られるところ
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主演俳優: トーマス・ジェーン
公開年: 2007年
上映時間: 2時間6分
監督名: フランク・ダラボン
原題:The Mist

グロさ
不気味さ
怖さ
見ごたえ
ストーリー性

あらすじ

激しい嵐のあと、平穏な田舎町は突如として謎の濃霧に覆われる。

霧の中には未知の怪物が存在し、人々は恐怖と混乱に陥る。
霧に閉じ込められた人々は、謎の怪物と終わらない恐怖に対峙する・・・。

主な登場人物
デヴィット

映画のポスターを描く名の知れた画家。
突然の嵐によって自宅とアトリエが壊れてしまう。
修理の材料や、生活用品を買うためにスーパーにいく。
ときおり感情的になってしまうが、リーダーシップを発揮する。

ビリー

デヴィットの息子。
8歳。

アマンダ

最近町に越してきた新任の女教師。缶詰め状態のスーパーで、ビリーの面倒を見てくれる。

オリー

スーパーの副店長。
デヴィットとは顔なじみ。
実は射撃の腕が立ち、州の大会で優勝するほど。
パニックにならず冷静な判断ができる男。

バド

スーパーの店長。
はじめはデヴィットたちの訴えに否定的であったが、倉庫にある触手を見て事態を把握する。
以後、デヴィットに協力する。

ノートン

ニューヨークから来た一流弁護士。
デヴィットの隣人。
プライドが高く、思い上がったいやな奴。

ジム

学歴コンプがすごいおっさん。
倉庫で怪物の姿を目の当たりにする。

マイロン

ジムの同僚。
倉庫で怪物の姿を見て、怯え切ってしまう。

ダン

霧のなかから命からがら逃げてきた老人。
スーパーに避難し、居合わせた人たちに警告する。

ミセス・カーモディ

キリスト教を狂信するイカれた女。
町では「変な人」として有名。
聖書の文言を読み上げ、皆を扇動しようとする。

嵐の翌日

嵐によってアトリエと家が壊れたデヴィットをイメージした画像

激しい嵐が田舎町を襲い、デヴィットのアトリエはめちゃくちゃになってしまった。
妻を家に残し、日用品や修理材料を買うため、彼は息子とともにスーパーへ向かう。

大停電

嵐の翌日、日用品を買いに来た客で混雑したスーパーマーケットをイメージした画像

嵐によって町中が停電していたが、スーパーは防災用品や食料品を求める客でごった返していた。
無線や携帯電話も通じず、外部との連絡はいっさい取れない。

不穏な気配

血を流した男が助けを求め、スーパーに避難するシーンをイメージした画像

突如サイレンが鳴り響き、店内は静まり返る。
大勢の客が店の外をうかがっていると、血を流した男がこちらへ走ってきて・・・。

立ち込めた霧

スーパーに避難した男が、霧のなかで見たものを訴える様子をイメージした画像

スーパーに逃げ込んできた男は「霧のなかになにかがいる!」と訴える。
客の一人が恐怖を感じて店の外に出るも、すでに濃い霧が町中を覆い始めていた・・・。

謎の揺れ

突如、謎の地震がスーパーを襲い、パニックになる客をイメージした画像。

恐怖から店を出た男は叫び声をあげたきり、戻ってこない。
店は霧に覆われ、外の様子を確認できないほどだった。
すると突然、地震のような大きな揺れが起き、店内はパニックにおちいる・・・。

『ミスト』の見どころ

  • 未知を前にした人の弱さ
  • 群集心理の暴走
  • 鬱すぎるラスト

未知を前にした人の弱さ

謎の霧となかに潜む怪物に対して、有効な手立てはありません。
無線や携帯もつながらないので、状況の把握も不可能です。

スーパーに缶詰め状態での生活を余儀なくされ、人々は次第に狂っていきます。

群集心理の暴走

キリスト教を狂信するイカれた女・カーモディは、混乱する人々の教祖となっていきます。
明らかにおかしい決断を疑問もなく下してしまいます。

崇拝する正義の前では、常識や理性でさえ悪となる・・・。
『ミスト』はそんな群集心理の脆さと危うさが、とても印象的な作品でした。

ゴースト
ライターくん

帰依きえ”と“同調”。
現代社会にも通じるものがありますね。

鬱すぎるラスト

鬱映画といえば、必ず名前が上がる『ミスト』

主人公のデヴィットは、行動力と決断力に優れたタフガイです。
パニックにおちいった群衆のなかで、リーダーシップを発揮します。

しかし、映画のラストは彼のそんな人間力が仇となる終わり方。

監督の意向で原作と終わり方が違うのですが、原作者も大絶賛のラストです。
原作者のスティーブン・キング曰く、
僕が思いついていたら迷わず採用していた
とのこと。

ラストを改変しても原作者がご機嫌なのは、珍しい事例です。

ゴースト
ライターくん

思わず「うわぁ」と声が出てしまうラストです。
気になる方はご自身の目で確かめてください!

観た感想

ラストシーンばかり取り沙汰される映画ですが、SF系ホラーとしてかなり面白いです。
全体的にテンポよく進み、2時間もある映画なのに長さを感じさせません。

突如あらわれる怪物は、キモくてグロくてかなり不気味。
怪物だけでなく、閉塞した空間で対立する人間同士の争いや残酷さが、絶望感を強調します。

『ミスト』の最大の見どころといえば、衝撃のラスト15分です。
しかし、ラストに至るまでの緻密な心理描写や、風刺的な人間模様も必見。

良かったところ

  • テンポが良い
  • 怪物の造形が良い
  • 絶望感が最高

テンポが良い

パニック系の映画にしてはテンポが良く、変な中だるみがありません。
刻々と状況が変化し、登場人物たちは様々な決断を迫られます。
観ている側としても、目が離せなくなります。

ゴースト
ライターくん

ずっとスーパーの店内だけど、色々なことが起きるから飽きない。

怪物の造形が良い

甲殻類と昆虫が合わさったようなビジュアルです。
決して地球上には存在しえない、ひと目で異形の存在だとわかる見た目。

絶望感が最高

スーパーのなかでは人間同士で対立し、霧のなかには未知の怪物。
おまけに携帯やラジオも使えない・・・。

という絶望を、ただ受け入れるしかない状況に陥ります。

ゴースト
ライターくん

どんどん事態が深刻化していって、最後は・・・。

悪かったところ

  • CGが少し安っぽい
  • 虫が苦手な人は注意
  • 設定が不明瞭

CGが少し安っぽい

2007年に公開されたので、多少の粗さはご愛嬌。
とはいえ、現代の感覚からするとやはり粗さが目立ちます。

ゴースト
ライターくん

PS3初期のグラフィックみたいな粗さ。

虫が苦手な人は注意

毛嫌いするほど虫が嫌いな人は観ないほうがいいでしょう。
トラウマになります。

ゴースト
ライターくん

「虫」というより「蟲」と表現したほうが正しいかもしれません。

設定が不明瞭

なぜ町が霧に包まれたのか?
怪物たちの目的は?

『ミスト』を視聴していれば、おのずと湧き上がってくると思います。
しかし、作中では明確に語られません。

あくまで「その可能性があるかもしれない」といった程度です。

ゴースト
ライターくん

ボク的には考察しがいがあって好きです。
世界観を解説する博士みたいな人がいたら、逆につまんないかも。

考察

ゴースト
ライターくん

考察では以下の要素に触れています。

  • 考察するための前提知識
  • 嵐と異次元の関係
  • 地震が起こった理由
  • 怪物と霧の関係
ネタバレ注意!

前提知識

怪物たちが発生した原因を振り返ります。
怪物が発生したのは、軍が極秘裏に進める『アローヘッド計画』が原因です。

アローヘッド計画とは、異次元を観測するための計画のこと。
ミストの設定では、我々人間が住む世界は異次元に囲まれています。
人間の次元から『窓』を作り、異次元を観察する計画がアローヘッド計画です。

しかし、『窓』を作って観測するだけのつもりが、誤って『扉』を作ってしまいました。
つまり、異次元の住人が『扉』を使って人間の次元に入り込んでしまった、という設定です。

嵐と異次元

アローヘッド計画における『窓』が『扉』となってしまった原因を考察してみました。
作中では「実験中の事故」と言われています。

ゴースト
ライターくん

映画冒頭で起きた嵐と関係があるのかもしれません。

作中では「実験中の事故」について詳しく語られていないので、憶測の域を出ません。
研究者の些細なミスや、そもそも異次元に『窓』を作ることの技術的な不備が考えられます。

仮説1:嵐によって異次元と繋がった説

嵐は単に偶発的な自然災害で、異次元によって起こったものではない。
作中で語られた「実験中の事故」とは、嵐のことではないのでしょうか?
のちに町中を包む霧も、嵐が起こった翌朝に発生しています。

仮説2:異次元とつながったことによって嵐が起こった説

他のSF作品で見られるように、異なる次元が繋がるとき、天候が乱れるなどの異常が起こります。
『ミスト』においては、その異常が嵐として発生したのではないでしょうか?
しかし、その考え方だと「実験中の事故」について改めて考える必要が出てきます。

地震が起こった理由

地震が起こったのは、霧が発生した後。
そして地震が起こった後、倉庫のシャッターからタコのような触手が出てきます。

  1. 地震
  2. タコみたいな触手

以上の順番で起こっていることから、地震はタコ触手の怪物が異次元からやってきた影響。
と、考えました。

根拠は、タコ触手は触手の一部だけでもかなりの大きさだからです。
成人男性一人を簡単に捕まえられるくらいの巨大さ。

ゴースト
ライターくん

超巨大な怪物が、異次元の扉を通過したときに発生した?

怪物と霧

『ミスト』に登場する怪物たちは“繁殖”と“生存”を目的にしていると考えられます。
作中の怪物たちには一切知性が感じられず、本能のまま活動しているからです。

例えば、デヴィットたちが薬局に行くシーン。
蜘蛛型の怪物に捕まった軍人が出てきます。
捕まった人物は卵を植えつけられ、最終的に卵が孵化して死亡。

他には翼竜型の怪物が、虫型の怪物を捕食しているシーンがあります。
怪物たちは人間の次元こちら側で、純粋な生物として生態系を築いているのがわかります。

霧が発生したのは、怪物の生態系を築くために必要な要素だから。
人間にとっての、酸素のようなものではないのでしょうか?

人間たちは彼らの生存と繁殖に巻き込まれる形で、パニックにおちいっていたと考えました。

ゴースト
ライターくん

霧に関してはホントに謎。
怪物は夜行性(?)だから日中の太陽光を弱める役割もあったのかも。

ネットの反応

悪い評判
良い評判

まとめ

『ミスト』はこんな映画!

  • テンポが良いパニック系SFホラー
  • 怪物がキモくて造形が最高
  • 必ず名前が挙がる鬱映画
  • CGは少し安っぽい
  • トラウマ級のラストシーン!
ゴースト
ライターくん

ホラー好きなら要チェック。
鬱映画として、たびたび話題に上がります。

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本ページの情報は2024年05月時点のものです。
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